バックログと担当者

スクラム

下記でバックログのテンプレートを作成したのですが、早速、アップデートしました。ただ、スクラムの自己組織化に対して逆進性のあるものなので、アップデートするかは非常に悩みました。

バックログとインクリメントのテンプレート

アップデートは下記の通り、バックログ(プロダクトバックログ相応)に担当者の項目を追加したことです。

スクラムで担当者が決まるプロセス

そもそも、プロダクトバックログに担当者の項目はありません。実際に担当者が登場するのはスプリントバックログからとなり、その辺りのプロセスを下記でまとめてみました。

  1. スプリントプランニング中
    1. スプリント中に実施するプロダクトバックログを決定
    2. プロダクトバックログをスプリントバックログに分割
    3. チームメンバーが最初に着手するスプリントバックログを決定(この時点では担当者がいないスプリントバックログがも存在)
  2. スプリント中
    1. 適宜チームメンバーが担当者がのいないスプリントバックログに着手
    2. 必要に応じてスプリントバックログの担当者も変更

つまり、担当者はトップダウンで決まるのではありません。チームが変化する状況の中で、バランス考えながら必要な時に相応しい人が担当者になります。言いかえれば、チームメンバーがチームの状況を考えながら、自主的に自分の着手するスプリントバックログを決めることになります。

自己組織化に対する逆進性

自己組織化チームに関しては、スクラムガイドに次のように書かれています。

Self-organizing teams choose how best to accomplish their work, rather than being directed by others outside the team. 

自己組織化チームは、作業を成し遂げるための最善の策を、チーム外からの指示ではなく、自分たちで選択する。

Scrum Guide | Scrum Guides

プロダクトバックログの時点で担当者を設定してしまうと、設定者が上長などの場合、より「自分たちで選択する」のハードルが高くなり、それは自己組織化に対しての逆進性となると考えています。

それでもバックログに担当者を追加した理由

自己組織化に対する逆進性にもかかわらず、バックログの項目に担当者を追加した理由は、単に「時間短縮」のためです。バックログを整理している時に詳細を確認したい場合、バックログの担当者がわかっていると、短時間で確認できるからです。具体的には「知ってる人を探す作業のスキップ」と「お見合い状態の回避」が短時間化につながります。

特に近頃はテレワークなので、上記のような確認はSlackなどで行うことが多いと思います。その時に、個人のメンションをつけて質問することができると、やりとりが短く効率的です。

ただ、上記は自己組織化ができておらず、時間的な制約の上、やむをえずやっているところでもあります。そして、それをやることで、自己組織化が進まないという、「鶏が先か、卵が先か」の悩ましい状態であることも自覚しています。

そして最後は、下記の「若い組織はトップダウン」に逃げて、今回のアップデートとしました。

最後に

今は未熟な組織を前提にトップダウンを優先していますが、いつかは、「鶏が先か、卵が先か」の状態を脱し、成熟した組織による自己組織化(ボトムアップ)を実現したいと思っています!