下記のように、とりあえず形からスクラムをやり始めると、プロダクトバックログの精度が、スプリントレビュー時のアウトプット(インクリメント)の品質に、大きな影響があることを感じるようになると思います。
ということで、次のステップでは、プロダクトバックログの品質を上げるため「完成の定義」と「受け入れ基準」に取り組むことになるはずです。
完成の定義(Definition of Done)
プロダクトとして定めた「リリース判断可能なプロダクト」を作成するために実施しなければいけないことの一覧。例えば、ユニットテストがある、カバレッジ80%以上である、統合テストがおこなわれている、リリースノートが書かれている、レビューがおこなわれているなどである。
5分で分かるスクラム用語集 – Ryuzee.com
受け入れ基準(Acceptance Criteria)
プロダクトオーナーの視点から何を持ってプロダクトバックログの項目が完成したかを確認するための基準。インクリメントは「完成の定義」と「受け入れ基準」の両方を満たして、はじめて完成となる。
5分で分かるスクラム用語集 – Ryuzee.com
インクリメント(成果物)を完成させる際に、「完成の定義」はバックログ共通で満たすべき条件、「受け入れ基準」はバックログの要件に依存する個々に異なる満たすべき条件となります。
ただし、ここでの対象はソフトウェア開発のスクラムではなく、下記のような経営や組織運営に応用したスクラムとなります。ソフトウェア開発ではプロダクトの性質や開発時の環境が様々で、それらを具体的にせずに「完成の定義」と「受け入れ基準」を具体的に考えることは、非常に難しいと思います。しかし、「経営や組織運営に対する計画と報告」をスクラムの対象をとするならば、「完成の定義」と「受け入れ基準」も具体的にテンプレート化できるのではないかと考えました。

完成の定義(経営や組織運営バージョン)
ここでのインクリメントは、Googleスライドで作成される「計画と報告の資料」とします。「完成の定義」はバックログの成果を反映し、このインクリメントを完成させるための条件なので、下記のようにしました。
- 成果をモニタリングしている数値(経営指標やKPIなどの目標・見込・実績)に反映
- 成果をまとめるページを新規に作成
- 成果を既存のページ(組織、イベント、ルールなどのテンプレート的なもの)に反映(アップデート)
つまり、バックログの成果は必ず資料に反映されており、スプリントレビューは、資料のレビューを原則とし、資料の無い口頭のみの説明は認め無いということです。
受け入れ基準(経営や組織運営バージョン)
バックログの内容(調査・分析、意思決定・判断、施策の実施など)を行った結果、どうなっているべきかの条件なので、下記のようにしました。
- バックログの目的を達成するために必要な情報などを定義
- どのように成果をまとめ資料に反映するかのガイドライン
つまり、バックログの目的が達成されていることが、資料を見ると分かる状態にしておくということです。(当然、未達の場合も、その原因などを資料にまとめます。)
最後に
まずは形からスクラムに入り、次のステップとして、「完成の定義」と「受け入れ基準」まで整理することができました。ここまでできると、インクリメントやスプリントレビューの品質が、ぐっと高くなり、テンプレート化にもなっているので、スクラムを進める上での時間的な効率も、高くなるはずです!



