経営(組織運営)とスクラムと書籍(SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】)

スクラム

僕は、複数人でプロジェクトを進めるときは、基本的にスクラムっぽく進めます。

スクラムとは、アジャイル開発手法の一つで、不確定な要求に対してソフトウェア開発チームが一丸となって迅速に開発を進めるためのフレームワークです。

で、スクラムを知ってる人なら誰でも感じていることだと思いますが、このフレームワークはソフトウェア開発だけでなく、状況の変化に迅速に適応しながら目的を達成する必要があるものになら、何にでも利用できるはずです。例えば、組織のKPIや、経営指標の目標達成などが、それに当たるかと思います。

ということで、まずはスクラムとは?の確認ですが、ちょうどスクラムの学習のために2,3年前くらいに読んでいた本の改訂版がでていたので、改めて復習がてらに、この本を読み直しました。

経営 (組織運営)にスクラムを利用する話をする前に、簡単にスクラムの概要(3つのロール、5つのイベント、3つの作成物)を下記にまとめておきます。(多少言葉を変えているところはありますが本書籍の引用となってます)

ロール

  • プロダクトオーナー
    •  プロダクトバックログ(後述)の管理の責任者
  • 開発チーム
    • プロダクトオーナーが順位づけしたプロダクトバックログ(後述)の項目を順番に開発
    • 3人〜9人が適切な規模
  • スクラムマスター
    • スクラムがうまく回るように支援

イベント

  • スプリント
    • 繰り返し開発を行う単位となる固定の期間
  • スプリントプランニング
    • スプリントを始めるにあたって何を作るのか(What)どのように作るのか(How)を計画
  • デイリースクラム
    • ゴールの達成に向けて進んでいるか毎日検査
  • スプリントレビュー
    • 開発チームがスプリント中に完成させたインクリメント(後述)を実際に披露
  • スプリントレトロスペクティブ
    • もっとうまく仕事を進められるように繰り返しカイゼン

作成物

  • プロダクトバックログ
    • 機能や要求、要望、修正などプロダクトに必要なものを抽出し、順番に並べ替えたもの
  • スプリントバックログ
    • 開発チームの作業計画
  • インクリメント
    • 過去に作ったものと今回のスプリントで完成したプロダクトバックログ項目を合わせたもの

上記のスクラムの概要が確認できたところで、どのように経営 (組織運営)にスクラムを利用していけるか考えてみます。(というか実際にやり始めていることの紹介ですが…)

そもそもスクラムはソフトウェア開発を前提とした手法なので、ソフトウェア開発に特化している言葉や概念を、より一般的ものに言い換える必要があり、「開発チーム」「プロダクトバックログ」「インクリメント」が、それに該当します。

  • 開発チーム
    • 「開発」を外した「チーム」に言い換えます。
  • プロダクトバックログ
    • 目標達成に必要なアクションを抽出し、順番に並べ替えたもの
  • インクリメント
    • 過去に作った「計画と報告の資料」に今回のスプリントで完成したプロダクトバックログ項目を反映させたもの

特にインクリメントの「計画と報告の資料」は、以前、投稿した下記の記事に出てくるGoogleスライドを想定している部分もあります。

組織の計画と報告の資料と書籍(新版 経営計画は1冊の手帳にまとめなさい)

また、この手のものは毎週レビューするべきなので、スプリント期間も1週間にすべきです。

ということで、経営 (組織運営)にスクラムを利用すると、次のような流れになるのではないでしょうか?

  1. プロダクトバックログの作成とメンテナンス
    • 都度、目標達成するために必要なアクションを作成する。
    • 都度、アクションの優先順位を検討する。
  2. スプリントプランニングでスプリントの計画を作成
    • スプリントゴールを決定する。
    • スプリント期間(1週間)に実施するプロダクトバックログを決定する。
    • スプリントレビューとインクリメントのイメージを作り実行計画を作成する。
  3. デイリースクラムでスプリントゴール達成に対する状況確認
  4. スプリントレビューでインクリメントの確認&スプリントレトロスペクティブ
    • 「計画と報告の資料」にスプリントの成果を反映してレビューする
    • カイゼンを検討

つまりソフトウェア開発のスクラムで言うプロダクトとは「計画と報告の資料」と言うことになります。

今回はちょっと抽象的な話のままで終わってしまいましたが、機会があったら、より具体的な話もしていきたいと思います!